認定看護師になろう

これから認定看護師を目指すならどちらの教育が最適なのか

どちらの教育を受ければいいのか?

どちらの教育を受ければいいのか?

認定看護師は5年ごとに更新が必要

認定看護師はレベル保持のために、5年ごとの更新が義務づけられています。現行の認定看護師の資格を取得している場合は、このまま5年ごとの更新を続けることで資格を維持できますが、一定の条件の元、新たな認定看護師へ移行することも可能です。新たな認定看護師は特定行為研修を修了しているため、「特定認定看護師」とも名乗れます。
新たな認定看護師に移行する場合は、特定行為研修を修了しているかどうかで過程が異なります。特定行為研修を修了した人は2021年4月以降に一定の事務手続きを行うだけで移行できますが、特定行為研修をまだ受講していない人は、まず特定行為研修を修了しなければなりません。新たな認定看護師制度の更新もこれまでと同様、5年ごとに行われます。

特定行為研修が受けられるのは全国8ヵ所

特定行為研修は指定機関であればどこで受講しても構いませんが、認定分野によって受けられる機関が決められています。通える範囲で開講しているかどうかを事前に確認しておきましょう。2020年に開講する教育機関は全国8ヵ所で認定分野も限られています。クリティカルケアは東京・大阪・岡山の3ヵ所、認知症看護は栃木・東京・福井の3ヵ所、皮膚・排泄ケアは東京と静岡の2ヵ所、がん薬物療法看護は静岡と兵庫の2ヵ所、緩和ケアと乳がん看護、がん放射線療法看護は静岡のみ、感染管理と糖尿病看護は東京のみ、脳卒中看護は熊本のみ、心不全看護は岡山のみで開講されています。その他の認定分野の開講は、2020年はありません。

これから資格を取得する場合は?

これから資格を取得する人は現行の認定看護師制度で受けるべきか、新たな認定看護師制度で受けるべきか、悩ましいところでしょう。新しい認定看護師制度は特定行為研修を同時に受けられるだけではなく、時代に合わせたカリキュラムになるように見直されています。一方、現行の認定看護師制度は特定行為研修が組み込まれていない分、時間やコストを抑えて取得できるというメリットがあります。
それぞれにメリットがありますが、新制度は開講される認定分野が全19分野のうち11分野のみしかないため、希望する認定分野が必ずしも受講できるわけではありません。「小児プライマリケア」「新生児集中ケア」「摂食嚥下障害看護」の3分野は開講されないため、そちらの資格を取得したい人は現行の認定看護師制度で取得することになります。また、「呼吸器疾患看護」「在宅ケア」「手術看護」「腎不全看護」「生殖看護」の5分野も2021年度からの開講となります。
現行と新制度、どちらで受講しても構いませんが、未開講の認定分野や休講・閉講した認定分野もあるため、「自分が受けたい認定分野が開講されているかどうか」をしっかり考えた上で決めることをおすすめします。