新たな認定看護師制度がスタート
医療業界は常に情報が刷新されているため、認定看護師制度も時代に合わせて見直していかなければなりません。1995年に発足した認定看護師制度ですが、2020年に新たな認定看護師制度がスタートしました。現行の認定看護師制度と大きく変わったのは特定行為研修が組み込まれたことです。そのため、教育時間数も800時間にアップしましたが、eラーニングも併用しているため集合研修の時間そのものはそれほど変わっていません。
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1995年に発足した認定看護師制度ですが、現代の状況に合うように教育内容が見直され、2020年から新たな制度に生まれ変わりました。現行の認定看護師制度と大きく変わったのは、特定行為研修が組み込まれたことです。教育時間数は615時間から800時間に増えましたが、短期間でより専門的な知識を身につけることが可能になりました。現行の認定看護師制度では、認定分野は21分野でしたが、新制度ではいくつかの分野が統合され19分野に変更になりました。
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新たな制度が2020年度からスタートしましたが、新制度になったからといって新たに資格を取得し直す必要はありません。所定の特定行為研修を修了すれば、新たな認定看護師に移行できます。ただし、2020年度に特定行為研修が受けられる機関は全国に8ヵ所しかありません。さらに認定分野も「クリティカルケア」「認知症看護」「皮膚・排泄ケア」「がん薬物療法看護」「緩和ケア」「乳がん看護」「がん放射線療法看護」「感染管理」「糖尿病看護」「脳卒中看護」「心不全看護」の11分野に限られています。
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教育時間数は原則800時間ですが、その内訳は共通科目が380時間、専門科目は180時間~225時間、総合演習が15時間以上、臨地実習が150時間以上です。現行の教育時間数よりも200時間近く増えましたが、eラーニングを併用しているため、集合研修の時間が大幅に増えるわけではありません。eラーニングはインターネット上での学習となるため、学習したことが身につきにくいのではないかと不安に思う人もいますが、そのようなことはありません。反復学習ができるため、より理解を深めることができます。