キャリアアップ資格の代表格「認定看護師」
認定看護師は高度な看護技術と知識を持っていることを示します。看護師の資格と実務経験があれば誰でもチャレンジできる資格ということもあり、キャリアアップを考えている看護師から人気があります。専門看護師と混同されることもありますが、仕事内容や役割はまったく違います。認定看護師になるためには研修を受け、認定審査を突破しなければなりません。それなりの時間と費用、努力を必要とするため大変ですが、その分大きなやりがいを感じられ、看護師として大きくステップアップできます。
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認定看護師は特定の認定分野において、高度な看護技術と知識を兼ね備えた看護師に与えられる資格です。看護師不足が叫ばれている今、看護のエキスパートである認定看護師は医療現場に欠かせない存在です。高度な看護技術と知識が必要なため、認定看護師になるにはハードルが高いと思われがちです。確かに時間と費用、そして努力が必要ですが、看護師であれば誰でも挑戦できます。認定看護師の種類は全部で21分野ありますが、新制度のスタートに伴い、2020年以降は19分野に変更になります。
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認定看護師とよく混同されるのが専門看護師ですが、仕事内容や役割はまったく違います。現場のスペシャリストである認定看護師に対して専門看護師はマネジメントのスペシャリストです。看護技術や知識だけではなく、看護業界や病院全体の動向に焦点をあてているため、大学院で修士課程を修了することが義務づけられています。そのため、認定看護師の資格は6ヵ月~1年間くらいで取得できますが、専門看護師の資格を取得するには最低でも2年以上の時間がかかります。
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認定看護師になるために乗り越えなければならないハードルは「実務経験」「教育機関での研修」「認定審査」「認定証の交付と登録」の4つです。実務経験を積まなければ次のステップである研修は受けられません。看護師として5年間、経験を積んでから認定看護師に挑戦しましょう。研修は全国の指定期間で受講しますが、認定分野ごとに教育機関が定められているため、学びたい認定分野が通える範囲にあるかどうかを事前に確認しておくことも大切です。研修にかかる費用も一緒に紹介しているので参考にしてください。
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認定看護師の魅力は高度な看護技術と知識が身につくことですが、それ以外にもたくさんあります。認定看護師の役割のひとつに「看護の質の向上」があります。専門分野のノウハウを一般的な看護師に指導することもあるため、リーダーとしての役割も担うようになります。そのため、勤務時間は患者さんが起きている日中が中心になり、一般的な看護師に比べて夜勤が減少したり、免除される場合があります。夜勤が苦手な人にとっては大きなメリットに感じるようです。